夏は終わらない(第二章)

第二章

内容の要約

春季大会に負け、中間考査を終えてすぐに練習試合をすることになった。その相手は、夏の大会予選で毎年必ずベスト8に名を連ねる名門、広栄高校だ。この練習試合では勝ちに行くのではなく、夏の大会を想定して打者のデータを取るのが目的と監督に言われた。キャッチャーの鈴江は春季大会の時に、ミスをしてしまったことこの試合の序盤までずっと引きずっていた。そのせいか体がガチガチになり、エラーが多くなってしまう。それにつられピッチャーの月谷も徐々に崩れていってしまい、甘い球が増えたくさん点を取られてしまった。内野手がマウンドに集まり、セカンドの木島が客席にいる今はスカウトをしている元ヤクルトの選手の吉良を見つけ、それを伝えることで場を和ませようとしたが、鈴江にはそれが逆効果となってしまった。さらに、試合終盤にはプロ注目選手であるエースが出てきてしまい、試合に負けてしまった。試合が終わった後、月谷は吉良に呼ばれた。

 

感想

公式戦のミスを引きずり、その後の試合に緊張してしまっていた所に共感した。また、この作者の文の表現の仕方がとても良いと思った。まるで、その場や状況に自分自身がいるみたいに想像しやすく、一緒にいるみたいでとても楽しみながら読めた。